ナルコレプシーです、お見知りおきを

世界で日本人が一番多い過眠症、ナルコレプシーに関係あること、ないこと。

ナルコレプシーってこんな病気

f:id:ri_tc:20160709032155j:plain

ブログタイトルに「ナルコレプシー」と病名を入れているにも関わらず、未だブログでは言及していないので、つづります。

病名:ナルコレプシー(過眠症の一種)

すっごく簡単に言うと、よく眠る病気。とてもよく眠りすぎてしまう病気。

どこでも眠れます。代わりにいつでも眠ります

けれども眠りとは万人に生じるものであるため、病気だと気づいていない人も一定数以上いるといわれています。

ナルコレプシー発症して一番辛く思うのは、病気の症状よりも周囲の無理解です。

 

「眠れないよりはいいんじゃない」

「どこでも眠れていいね」

がワーストランク上位の言葉

よく眠れていいと感じるのは、眠気を自分で制御・管理できる人たちの範囲内でしょう。常軌を逸して勝手に眠りに落ちるのは、もはや呪いです。

「やる気がないのを病気のせいにしてんじゃねぇよ」

はそのうち言われる日が来るとは覚悟していましたが、現実になると大分ヘコみました。

眠ってしまってもそんな目で見ないで欲しい。罵倒しないで欲しい。怠けて眠った訳ではないのだから

スポンサーリンク

 


目次

 


ナルコレプシーの主な症状

1.日中の眠気

:どこでも眠れるほどの眠気です、それこそ多少天候の悪い屋外であっても。どこでも眠れる代わりに、いつでも眠くなります。 ここで言う「いつでも」とは自分の意思が介入できない程に「いつでも」です。 いったん眠くなると制御できません。まるで重力のようです。

2.入眠時金縛り

:漢字の通りです。眠りに入った直後に金縛りになること

ナルコレプシーは10分以内、早いと5分以内には眠ります。 かつ一般とは逆のレム睡眠(身体は眠っている、脳は起きている)方の睡眠に入ってしまいます。 眠るのが早すぎる上に、身体が眠ったことに気づいていない。けれど脳はまだ起きているから齟齬そごが発生するために生じます。

3.入眠時幻覚・悪夢

:2に同じく、眠るのが早すぎる、レム睡眠に入ってしまうことが原因。

レム睡眠は夢を見る方の睡眠。実際は眠って夢を見ているけれども、脳が眠ったことに気づかず夢だと気づいていないために幻覚が生じる。入眠時にそれが出ると霊体験のように感じることがとても多い。 入眠時以外に見た夢は現実感の強い夢で、かつネガティブな内容のものが多いため悪夢と称される。

4.情動脱力発作

:笑う、怒るなど感情が大きく動いたときに筋肉の力が抜け、脱力してしまうこと

アゴや膝の力が抜けるなどの一部だけの人から、全身が脱力して倒れてしまう人までいる。 また、まったくこの症状が出ない人もいる。

私は脱力発作だけは出ないタイプのナルコレプシーです。脱力症状がある人は、脱力があるから自分の身体の異常を感じ、受診するケースも多いようです。なのでナルコレプシーであると気づいていない人の多くは脱力が症状がない人であると予想します。

(2016年3月31日 追記

私も徐々に肘、膝の力が抜けかけてガクガクするような症状を感じるようになってきました。脱力発作なのかもしれないし、そうでないのかもしれない。)


ナルコレプシーの原因

2015年4月現在の医学では、はっきりとした原因は解明されていません。

そのため、根本的な治療法がないため、覚醒を促す薬や脱力を抑える薬などの対症療法が行われています。

ただ、考えられているのは脳内にある覚醒をコントロールする「オレキシン」と呼ばれる物質が関わっているだろうということ。また、白血球の型が違うことも関わっているのではないかということ

ナルコレプシー罹患者の90%以上が体内のオレキシン濃度が「ない」もしくは検知できない程に「著しく少ない」とわかっています。しかし何故オレキシンが不足するのか、どうしたら増やすことが出来るのかなどは研究中だそうです。

つまり、ワタシたちには、眠気の銃撃に耐えうるだけの装備がないんです。きっと防弾ガラスと生身くらいの差。


ナルコレプシーの眠気は睡眠が健常な人が二日徹夜した並の眠気

f:id:ri_tc:20160709033735j:plain

ナルコレプシー罹患者は眠くなっても、身体の方はあらがうためのものを持っていません。

どの程度の向けかというと、ナルコレプシー罹患者が日常的な眠気が生じているとき、血液を調べた結果。

眠いときに生じる血中成分が健常者が二日徹夜したとき並の数値を叩き出すらしい。

ナルコレプシーの日常的な眠気とは、起床してから3~4時間起きに生じるもののことを指しています。

毎日数時間置きに二徹体験していたとは、流石に驚きました。どうりで身体動けなくなると思いました。ピークを迎えると意識朦朧になると思いました。

ナルコレプシーの人に向かって「やる気がないから眠るんだ」の類を思う人は、まず数日徹夜できるかやってみたらいい。そしてその後、一瞬も眠らずに日常生活を送れるのか試してみたらいい。

 

スポンサーリンク

 


ナルコレプシーの眠気は精神論では無理

上述のように、数値的にはとてつもない眠気が毎日生じています。加えて身体疾患のために制御するものも持っていません。そのため「やる気」や「気合」という精神論で解決できる問題ではありません。解決できるならば、自発的にとっくに行っています

わたしたちの眠気はカッターや安全ピンなど、鋭利なもので身体に傷をつける程度では消えません。むしろ刺さったままでも眠り続けるのがナルコレプシーです。精神論では無理だったからこそ、自分を含め、たいていのナルコレプシー罹患者は痛みで自分で起こそうとしたことがあります。けれども、まだ成功した例を聞いたことがありません

ワタシたちに「頑張れば起きていられる」という言葉が真実ならば、きっと生身の人間が100mを3秒で走ることもできるのでしょう。実際には身体能力を超えたことはできません。


ナルコレプシーの眠気は雨の日のスニーカーの様

f:id:ri_tc:20160709033817j:plain

豪雨で水浸しになった道を通るとき、レインブーツで進めばよっぽどのことがない限り内部に水が浸透することはありません。靴下が濡れることもありません。社会の大多数の人が履いているのはこちらです。

ナルコレプシーの人は布製のスニーカーしか持っていません。そのまま進めば当然靴は濡れます。浸水し、内部も濡れます。たとえ当人がどんなに濡れたくないと願っても、気をつけても、努力しても逃れられません

布の性質だったから。ナルコレプシーの性質だったから。

それを「靴の中に水が入ったのはお前の意思が弱いからだ」と言うようなものなんです。

いくら当人がカフェインを採っても、(対症用の) 薬を飲んでも、多少身体を動かしても、それは靴に防水スプレーを吹き付けるようなものです。永続的に続く効果ではありませんし、スプレーで完全に浸水を止めることはできません。時間が経てば染み渡ります。

世間は同じ水浸しの道を通っていることしか見ていないのです。みんなが同じ靴を履いているとは限りません。

叶うことならば、ワタシたちも欲しいです。レインブーツ。


発症から診断まで

私が発症したと思われるのは中1です。

小学生のときはまったくでしたのに、中学生になったとたんに居眠りするようになりました。ほとんど毎日、金縛りに遭うようになり、お腹に誰かが乗ってくる、頭を掴まれるなどの感覚に悩まされていました。それを友人に相談したのを覚えています。

ナルコレプシー罹患者のほとんどが十代に発症しているようです。ちょうど周りでも部活や勉強などに疲れて居眠りをする人が増える頃です。そのために自分の眠気が異常であると気づくのがどうしても遅れます。居眠りをしていることが不自然に感じずらいのです。

試験中に眠るのは恒例行事でした。ほとんど毎教科、問題を解きながら眠っていました。計算問題の途中式を書きながら眠るくらい「解きながら」です。試験問題が解き終わるとみんな突っ伏して眠っていたので、これも不自然と気づけなかったんです。

幸いにも、これまでは途中で眠っても全問解けていました。さらに時間が余り、テスト時間が終わるまでまた眠れていました。おかげで途中で眠ることが致命的なことだと感じずらかったです。

大人になってから、一般には時間が余って眠ることはあっても、解きながら眠ることはないと知りました。


社会人になり、2年くらい経った頃に自分の眠気はもう無理なんだと悟りました。それから半年後くらいにネットでおもむろに「眠い 病気」と検索したのが過眠症を、ナルコレプシーを知ったきっかけです。

それから睡眠外来を受診し、診察・検査を経て診断が下りました。検査は一泊して就寝時の睡眠状態、日中の眠気を調べるものです。数年前までは髄液の採取も行っていたようですが、2015年1月に検査を受けたときにはありませんでした。

診断が下ったけれども、対症の投薬治療はいまのところしていません。理由は色々あるので、記載は後日にします。

では、病院行った意味はないように思えるかもしれないけれど、もやっとしたままであったときよりも、自分が何であるのかわかってむしろ清々しい気分になりました。

同時に自分の眠気に対して完全に諦められました。これは今後生きていく上で非常に大事なことだったと思うんです。だから病院に行ったのは決して無駄ではなかったと思っています。

 

スポンサーリンク

 


リンク

 


関連記事