ナルコレプシーです、お見知りおきを

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血液型といえばABO式ばかり注目されているけれど、白血球にも血液型はあるという紹介と、血液型占いの不毛さ

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血液型を他人に聞くのが好きな人、時々遭遇します。運悪く、その人のターゲットになってしまったとき、私はあえて「知らない」と返します。もしABO式の血液型を言ったならば、例の「血液型別 性格診断」に当てはめたことが返ってくるに決まっているからです。

 

(赤血球の) 血液型という先天的要因(だけ) で性格が決まる訳がないと確信しています。また、体液の違いによって、人間の個性を4つに区分しようとすることが不毛であるとも考えているので、その手の性格や相性などの判断には疑問を持っています。

 

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目次

 


 ABO以外の血液型

血液型と聞いて思いつくのはABO式ですよね。ということで、今回は一般にあまり知られていない もう一つの血液型について紹介します。

 

 

HLA白血球の型(2017年2月現在までの研究では白血球以外にも、ほぼ全ての細胞と体液に分布しているとわかっている)

 

赤血球の型と違い、HLAの種類と組み合わせは数万通り以上あり、両親から遺伝する。

両親からの遺伝の組み合わせは4通り、よって兄弟間では4分の1の確率非血縁者間では数百万~数万分の一の確率でHLAが一致する。

 

もし、「血液型性格診断」というものにおいて、本当に血液が根拠となるのならば、赤血球だけでなく、白血球も考慮に入れる必要があるものと存じます。赤血球だけで区分するのは都合がよすぎる。

 

 

HLAは輸血では いちいち調べていないけれど、骨髄・臓器移植のときは必須事項。HLAの型が違うと、移植しても身体が「異物」として攻撃してしまうから。

 

輸血の場合、現代では輸血する血液は放射線を照射し、白血球のようなリンパ球を取り除いている。理由は、GVHDを予防するため。

GVHDとは→*1

 

白血球の型によって かかりやすい病気がある

(以下スクリーンショットに載っているのは一部の病名です)

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 引用:HLAとは | HLAについて | HLA研究所

 

補足しますと、これらの遺伝子(HLA) を持っているからといって、必ずしも発症する訳ではない(らしい) のです。

 

 

上記表のうちの一つ、ナルコレプシー(私の持病) を例にします。

 

ナルコレプシーを発症している人は、「DRB1*15:01、DQB1*06:02」型の所有率が100%です。

 

しかしこの100%という数字の意味は、

発症した人のHLAの型が100%該当する」のであって、

この型を持つ人が100%発症するわけではない」ものです。

 

このことについて、アメリカ人がよい比喩をされています

”ナルコレプシーの患者はみんな赤い毛を持っているけれども、赤毛だからといってナルコレプシーとは限らない”

 

一卵性の双子であっても、一人のみがナルコレプシーを発症したという事例の方が多いのです。なので遺伝子的には発症する要因があっても、必ず起こる訳ではないのです。→*2

  

また、上記画像に記載されている他の病名と、そのオッズ比も、発症した人の中で、この型を持っていた人の割合です。

 

 


自分のHLAを知ると

病気(によっては)予防ができる

と、されているけれども、自己管理だけでは どうしようもない病気も含まれているので、あまり気にしすぎなのもストレスになるのではないか、というのが私の意見です。

 

体調が悪いとき、病名がまだわからないときに、遺伝子上かかりやすい病気を疑う、というのは速やかな病名特定には使えますね。けれど、特に大きな違和感を感じずに幸せに暮らしているのならば、健康診断でもしていれば十分だと思うんですよねー。

 

でもまぁ、検診に関する考えは人それぞれなので、利用するのも、しないのも本人の自由ですね。難病の私が言うのもなんですが、ストレスを溜め込まずに、適度に休養をとることが病気予防には一番ではないでしょうか。

 

 

 


ABO式血液型性格診断についての考察

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過去に流行っていた血液型性格診断の、「☆型 説明書」といった書籍。当時から血液型占いに関して疑問を持っていた私は、あえて全種類に目を通しました。(よく知りもせずに、意見をするべきではないから)

 

そこで持った感想なのですが、だいたいの内容において「言葉を変えてあるだけで、意味的には同じことが書いてある各血液型ごとに分かれてはいますが、独立した特徴して書かれていることは ごく僅かです。

 

おそらくですが、そのシリーズの書籍に興味を持つ人は、自分、及び近親者の分しか見ない。そして、「当たってるー」という気持ちで見ているので、きっと楽しくご覧になっていることでしょう。

 

この記事のために例の書籍を用意するのは憚られたので、とあるネットの記事を使って検証します。

 

A型

  • 口が悪いのはあなたに心を許しているから
  • なんだか適当な返事ばっかなのも あなたを信用してるから
  • つまり、気に入った人の前では 基本的にだらーっとしてる

B型

  • 親しくない人に優しく、親しい人には冷たい
  • 親密になればなるほど扱いが雑になる。でもそれも愛

O型

  • 口が悪い相手はだいたい信頼してる

これらはだいたい同じことが書いてありますよね。「親しい人の前で粗雑になる」という点では一致しています。

 

もう一つのパターン。

B型

  • 興味のないことは基本スルー。スルー得意

O型

  • 人の話を聞かない

AB型

  • 人の話を聞いてても脳で理解してない、する気がない。でも相槌はうつ。

今度は「興味がないことに対しては、受け流す」的な内容でしょうか。

 

 

これらは一例です。他にも「言葉を変えて同じことを言っている」ものは、複数あります。各型で20前後の特徴を書きだしたサイトでも この結果なのですから、さらに多くの内容をまとめた書籍では、どれほど重複しているかは想像し難くないことです。

 

 


 血液型 説明書の特徴

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今回参考にしたサイトに限らず、(意図していなくても)目に入る血液型性格診断・占いの特徴は、「イメージに沿った内容と、真逆の内容の両方を必ず記載する」というところ

 

「A型は几帳面で、B型は個性的、O型は…」という、誰かが言い始めた イメージに沿った内容は必ず頭の方に書いてあります。

 

「几帳面」であると言われているそのイメージの内容を記載することによって、読者に「A型はこうである」というイメージを、強い確信に変えているのでしょう。加えてイメージを肯定することによって、血液型性格診断ファンの感情を満たしているのです。「ああ、やっぱりそうだ」と。

 

そしてもう一つ、イメージに反している内容も同時に載せることによって、「几帳面なだけの自分ではない」という感情も補完できますね。また、世間一般の「イメージ」に当てはまらない人たちも抱き込んでいるものと考えます。「自分は そんなに几帳面とは言えないけれど、A型の性格に当てはまる」と。

 

そもそも、性格の特徴の分母が1~2コだったら、当てはまらない人はいるかもしれない。しかし20あれば、何個かは あてはまることもあるでしょう。多くの人が当てはまるような内容を選んで載せているのですから。しかもそのうちのいくつかの内容は複数の血液型に兼用されています。

 

よって、血液型性格診断を信じることは不毛である、と提言します。

 

 

何かしらの性格診断がしたければ、全50個の質問で性格を区分する、16性格診断の方が余程オススメです。


また、以下リンク先では、ABO式の血液型の仕組みについてくわしく詳しく記載されています。参考に

 

 

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参照・参考

 

 


関連記事

*1:

GVHD

白血球は自分以外を敵と見なして攻撃する性質を持っています。移植されたドナーの造血幹細胞がうまく患者に生着すると、患者の体の中をドナーの白血球が回るようになります。すると、このドナーの白血球にとっては、患者の体は「他人」とみなされますから、免疫反応を起こして患者さんの体を攻撃してしまいます。この現象による病気をGVHDといいます。

  引用:日本赤十字社 東京都赤十字血液センター

*2:

現在、どちらかがナルコレプシーの一卵性双生児は世界で十七組(中略)が知られています。この十七組のうち、病気が「一致」、つまり二人がそろってナルコレプシーなのは五組だけで、他はみんな双子のうちの片方だけがナルコレプシーで、もう片方はそうではないのです。遺伝子的にはまったく同じ双子なのに「不一致」の方がむしろ多いのですから、遺伝子だけで病気になるわけではないことが、ここからはっきりします。

引用:『ナルコレプシーの研究』本多裕  悠飛社

※「現在」とは、出版年2002年11月にて指すものである