ナルコレプシーです、お見知りおきを

世界で日本人が一番多い過眠症、ナルコレプシーに関係あること、ないこと。

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社会には性別フリーの公共トイレが必要だって話

私たち誰もが必要とするものがあります—きれいな空気、水、食料、寝る場所、愛・・・そして安全におしっこできる場所。2つの性別の枠に収まらないトランスジェダーの人々にとって、公共のトイレは大きな不安の元であり、咎められたり、嫌な目にあったりしやすい場所です。詩の朗読のごとくリズム感のあるトークで、アイヴァン・カヨーティが性別アイデンティティという、複雑かつ極めて個人的な問題に挑み、全ての公共の場所における性別のないトイレの必要性を訴えます。

 引用: アイヴァン・カヨーティ: 性別なしのトイレが必要な理由 | TED Talk | TED.com

トランスジェンダーや、人前に身体を見せることに抵抗のある人々のトイレ問題について話されたTEDトークです。社会を構成する一員として、決して無視出来ない問題です。

 

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目次

 


内容まとめ (一部割愛、意訳含む)

私達誰もが必要としているもの

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  • 呼吸のための空気
  • 綺麗な飲み水
  • 食べるもの
  • 寝る場所

そして安全に用が足せる場所も皆に必要である。

男女の性別の枠に収まらないトランスジェンダーの私(トーク者) としては、もし自分に明日の世界を変える全能の力があれば、まず最初に、「性別のない個室トイレを公共の場所全てに作る」

トイレはトランスジェンダーの人々が直面している問題

トランスジェンダーにとって公衆トイレや更衣室は最も咎められたり、いやな目にあいやすい場所

  • ドアの向こうから罵倒される
  • ズボンを上げきっていない状態で警備員に引きずり出される
  • ジロジロ見られる
  • 悲鳴をあげられる
  • ヒソヒソ話す
  • 小さなおばあさんにハンドバックで顔をあてられ、目の周りに黒アザをつけられたこともあった

 

皆さんの思っていること、男子トイレを使えばいいんだし、最近はたいていそうしている。でもそれでは更衣室の問題は解決しない

男子トイレは使わなくていいはず、男じゃないのだから。

私はトランスジェンダーなのだから。

誰も幸せにならない「トイレ法」

最近では「トイレ法」を通そうとする政治家がいる

【トイレ法:出生時に与えられた性別に従わせよう】 → 私(トーク者)のような人に強制的に、彼らが考える最も妥当なトイレを使わせようとしている。

もし政治家たちの思い通りになってしまったら、私には男子トイレの選択は違法になってしまう。

毎回このような法案が出てくる度にすごく言いたくなることがある。

いったい誰がどうやってこんな法律を遵守させるのか

下着チェックか?

市民プールの更衣室の前で性器検査をするのか?

ありえないでしょう。合法的に、道徳的にもっともらしくこんな法律を遵守させる方法は存在しない

不安を助長し、トランスジェンダー嫌いを広めるための法律である。

これは誰のことも守ってくれない。

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「公共の場所」とは

社会が一部の人々にとって、最も危険な場所になるのは確か。

そしてその間にもトランスジェンダーの子どもたちは苦んでいる

学校を中退したり、生きることすら諦める子もいる

トランスジェンダーの中でも特に、性別に当てはまらない若者は更衣室やトイレを利用するときに余計な問題にぶち当たる。

  • プール
  • スポーツジム
  • 大学
  • 病院
  • 図書館   などでもそうである。

 

今行動を起こし、こういった場所を誰でも利用できる真に開かれた場所にできないのなら「公共の場所」と呼ぶのをやめるべき。

そしてただ認めましょう。本当は一部の人々にしか開かれていないんだと。

トイレも更衣室も、2つの性別の枠に収まる人たちに限るんだと認めればいい

私はおさまらない。     生まれてから一度も

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トイレ問題の始まり

私のような人間において、この問題はごく幼い頃から始まる。

例) 友人の娘で自ら認める「男おんな」に起こったこと

去年のハロウィンパーティでジュースを2杯も飲んでしまったとき、トイレに行くことが出来ず、パンツを濡らして帰ってきた。

女子トイレを使おうとして、他の子達にからかわれたため。

そのうえ男子トイレを使うのは既に先生に禁止されている。

その子も他の園児たちもたった4歳だった。その歳で園児たちは、その子のいわゆる「公共」トイレ使用を見張るほど強気だった。

4歳にして、その子は既に残酷な現実を学んだ。

幼稚園のトイレのドアには自分みたいな人を歓迎するサインはついていないんだということを。

トイレは今後も自分にとって、問題であり続けるということ、そして問題の出所は自分で、自分にしかない問題だということ。

友人に頼まれ、事件後にその子と話したとき

本当はこう言ってあげたかった

「大きくなったら何もかもが良くなるよ」と、でも嘘は言えなかった。

だからその子には何があったのかいきさつとどんな気持ちになったのかを話してもらった。

「腹立ったし悲しかった」とその子は言った。

そこで私は

「君は一人じゃないよ」「ひどいことをされたね」

「大きくなったら膀胱ぼうこうも大きくなるよ」

そして「私みたいに歳をとったら、もっとずっと長い間トイレに行くのを我慢できるようになるよ」と約束した。

家に着くまで我慢出来るようになると聞いた その子は安心した風だった。

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性別なしの個室トイレによって恩恵を受ける人々

という訳で、性別なしの個室トイレを作りましょうよ。運動着に着替えられるよう小さな椅子もつけましょう。

子どもたちのために世界を一晩で変えることは無理でも、そんな世界から逃れられるような安全な個室は作ってやれる。たとえ1分間だけだとしても。

この案に対して反対な人もいるだろう。例えば

  • 優先すべきじゃない
  • 金がかかりすぎる
  • 自分の倫理観に反する生き方を支持することになる
  • 自分の男らしさを損なう
  • 宗教観に反する

これらの人達が、私みたいな人々(トランスジェンダー)を思いやるのがどうしても無理でも、普通の人たちのことは気にかけているはず。

男女の枠に当てはまる人の中で

  • 自分の体型のことで悩む女性や女の子
  • 同級生より頭一つ低い男の子
  • 周りより声変わりが遅れていることを気にしている男の子

そんな中学生を思いやれない人は、教師ならさぞ残酷な先生なのでしょうね。

他にも

  • 不安神経症を持つ
  • 障害を持っている
  • トイレで介助を必要とする
  • 大多数の人が考えるような望ましい体つきをしていない

人前で服を脱ぐのを未だに恥ずかしく感じたり、勇気が出ない人がどれだけいるだろうか。そのせいで体を使った運動のような、大事なことから遠ざかっていることだろうか。

こういった人たちは、誰もが知るトイレや更衣室から恩恵を受けると思いませんか?

トランスジェンダーを嫌悪する心を一晩では変えられない。でもすべての人々に着替える場所を与えることはできる。そうすれば全てが上手くまわって、私たち皆にとって、もっと安全な社会を作っていける。

 

 

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感想と紹介

私にとってトイレは本来の目的のためだけでなく、よくお世話になっています。ナルコレプシーの症状でどうしようもなく眠いとき、この安全な個室があったからこそ助けられたことが多々ありました。本当によい個室です。

しかしその場所に立ち入ることが憚られる、咎められる人がいることには気づかないでいました。確かに男性に見える人がいたら一瞬驚く気持ちはわからなくもないですが、当事者が嫌な目に遭うことにつながってしまうのですね。しかもそれが毎日であると、なんて生き辛いことなのでしょう。ここにも「当事者にしかわからない苦しさ」があると知りました。

カヨーティさんのトークは深刻な問題でありながら、時折ジョークを交えるなど、終始引き付ける話し方でした。勉強になります。

日本の事情はどうなっているのかと検索しましたら、ジェンダーフリートイレの設置についてのニュースがありました。また、タイは性転換者の割合が多いだけあって、この手のことが進んでいるそうです。

トランスジェンダーとは少し違いますが、インターセクシャル(男でも女でもない性) についての作品の中にもトイレや更衣室の問題が描かれていました。彼らも2つの性別に当てはまらないことに対して苦しんでいます。ジェンダーフリーが進むことで彼らにも恩恵があることは間違いないのでしょう。


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